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2009/12/09
IFRS受け入れに関する課題と対策 (2)英語への対応
原則主義にも絡む話であるが、IFRSの深い理解が求められるため、最低限の英語の知識は不可欠となる。現在、多くのIFRS関連本が出版されており、また、多くの公認会計士がIFRS関連本を執筆しており本年度中にも出版される予定である。しかしながら、IFRSを日本語に翻訳し、解説する際には、翻訳自体に問題がある場合と、解釈に問題がある場合が生じることになる。そのため、翻訳してもそのニュアンスを的確に伝えることには限界があり、IFRS利用者は最終的には「原文」を読むことになると思われる。US-GAAP適用の日本の会社でもUS-GAAPの原文にあたっていると思われるため、IFRSが適用されるとIFRSの原文にあたることは必要になると思われる。そのため、今まで英語と接する機会のなかった経理担当者や監査人が、今後はIFRSの原文に接する必要が出てくる可能性が高く、大きなハードルの一つになるであろう。
しかし、今から英会話教室に通う必要はない。英語のスキルの中でも、スピーキングやヒアリングのスキルはそれほど必要ではなく、リーディングが出来れば大丈夫である。リーディングといっても、英字新聞やペーパーバックが読めなくても、IFRS原文や会計関連書物が読めればいいわけであるので、主要な会計英単語さえ覚えてしまえれば、会計関連の書物の原文の7割は読めるはずである。