【決算・開示コラム】[開始仕訳の整理(飯塚幸子)]

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COLUMN 決算・開示コラム

2012/09/07

開始仕訳の整理(飯塚幸子)

おはようございます!今日も朝から名古屋です。
風邪はだいぶよくなりましたが、完治していない状況が続いています。。自然治癒力の低下を感じる今日この頃です。
さて、今週はとても慌ただしい1週間でした。昨日までの4日間、お客様先に張り付いて開始仕訳の整理をやってきました。かなり強行スケジュールでしたが、なんとか開始仕訳の整理が終わり、だいぶわかりやすくなったと思います。開始仕訳の行数は半分になりましたし、第1四半期の仕訳総数も3分の2になりました。

連結決算においては、まず過去の仕訳を開始仕訳として引き継ぎます。この開始仕訳については、ちゃんと引き継がれているかどうかは確認しても、詳細は確認せず、当期に関連する仕訳だけ見ていますという話をよく聞きます。
確かに前期の残高が正しかったならば、当期の変動だけちゃんと押さえれば、当期の残高も正しいはず、ですよね。ただ、連結の範囲が変わらないうちは、このやり方でも大きな問題は起きないのですが、例えばある会社を除外するとか、子会社同士で合併するとか、親子が合併するとか、、そういう資本連結がらみの事象が発生すると、開始仕訳がどこまで整理されていたかによって、たちまち作業工数や精度が大きく変わってしまいます。
残高的には”子会社株式がゼロになっていればよい”のですが、そのうちの一部の会社が除外される場合には、どの仕訳の金額が除外会社の金額なのかを特定することが重要になるのです。

というわけで、まもなく次の決算の準備が始まる方も多いと思います。将来の有事に備え、お心当たりのある方は事前に開始仕訳の整理を行っておくことをお勧めします。
もちろん、お手伝いが必要でしたらお声掛けくださいね!!

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公認会計士 飯塚 幸子

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