【決算・開示コラム】[消費税の輸出免税制度を悪用　４億円不正還付請求]

都内の貿易会社など約10社が、商品を輸出した場合に仕入れの際に支払った消費税が払い戻される輸出免税制度を悪用し、消費税約４億円を不正に還付請求していたとして、東京国税局の税務調査により課税処分されたとのニュース。

１００円程度で仕入れた商品を数万円から数十万円で仕入れたと税関に虚偽申告し、不正に消費税の還付を受けていた。
また、輸出した商品を日本に送り返し、国内で仕入れたと偽って輸出し、再び消費税の不正還付を受ける行為を繰り返していたという。
［出所］毎日新聞(2012/10/31)より一部抜粋

「輸出免税制度」の悪用による消費税不正還付は以前から問題視されていました。
不正還付を防ぐため国税庁は今年４月から、還付申告の際に仕入れの内訳などを書く明細書の添付を義務化し、記入項目を増やしています。また、2011年9月には不正還付の罰則が強化され、消費税法に、申告段階でも処罰できる「未遂罪」が新設されています。