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2012/10/26
IFRS財団スタッフが米国SECスタッフ報告書を分析
国際財務報告基準財団(IFRS財団)のスタッフは23日、去る7月に米国証券取引委員会(SEC)のスタッフが公表した米国におけるIFRS導入についての最終報告書を分析した報告書を公表しました。 Trustees publish IFRS Foundation Staff Analysis of SEC Final Staff Report on IFRS 本報告書は全部で5章から構成されており、第1章で全体の要約を述べたうえで、第2章ではIASBの組織、第3章ではIFRSの特質(米国基準との比較など)、第4章でIFRSへの移行方法、そして、第5章ではIFRSへの移行に関する他の問題について述べています。 第1章の末尾では全体の結論として、SECレポートは(いくつかの問題はあるものの)米国におけるIFRS導入議論を紹介するのみならず、IFRS財団自身が自らの戦略やガバナンスを評価することに貢献したという意味で非常に有益なものだったと述べています。 しかしその一方で、SECレポートで指摘した諸問題は既にIFRSに移行した国の経験を踏まえれば単一のグローバルな会計基準へコミットするという適切な政治的意志があれば克服できる、そして、米国は多くの分野では現在同様にIFRSへの移行を検討している他の国よりも準備ができていると指摘しています。 【参考】 |
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公認会計士 武田 雄治