【決算・開示コラム】[日本の監査報酬は、アメリカの28%に過ぎない・・・]

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COLUMN 決算・開示コラム

2012/09/13

日本の監査報酬は、アメリカの28%に過ぎない・・・

先ほど新日本有限責任監査法人の2012年6月期(第13期)の決算を紹介しました。
新日本に限らず、売上高(業務収入)は頭打ちの監査法人が多いのではないかと思われます。

上場企業数の減少等によるクライアント数の減少のほか、クライアント側からの値下げの要求も理由として挙げられるのではないかと思います。

「わが国監査報酬の実態と課題」という書籍を見ると、現在の監査報酬について、監査事務所と上場会社の双方に尋ねたアンケート結果が記載されています。上場会社において最も多い回答は「やや高い(45.9%)」でした。上場企業が約半数が現状の監査報酬を「やや高い」と思っているようです。

なお、「2011年3月期までの直近会計年度の監査報酬平均額」は、アメリカの197.65百万円に対して、日本では56.46百万円。わが国の監査証明業務報酬はアメリカの28.57%にしか過ぎないようです。

この差はいったい何なのでしょうか。おそらく会計士の報酬・給与も全然違うんでしょうね。

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著者:監査人監査報酬問題研究
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公認会計士 武田 雄治

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