- CFO LIBRARY ホーム
- 決算・開示コラム
- 決算早期化と子会社への指導力
2012/09/11
決算早期化と子会社への指導力
連結決算が遅延する会社の中で、子会社からの連結レポーティングパッケージの提出が遅い、もしくはその精度が低いという会社は、「連結パッケージの見直し」(簡略化や分冊化)をしましょうという話を書きました。
2012/9/6?決算早期化と連結パッケージ ~続き~ ただ、連結パッケージの見直しを行なっても、それを子会社へメールで送信して終わり、であれば問題の解決にならないと思います。連結決算の早期化を図るためには、親会社から子会社に対して直接指導する必要があります。 拙著「決算早期化の実務マニュアル」にも書きましたが、ある決算早期化達成企業の連結決算担当者は、四半期決算が終わってから次の四半期決算が始まるまでの中2ヶ月間に、海外も含め、主要な子会社を次々に訪問しています。子会社へ直接指導をしに行っているのです。 「だって、正確な連結パッケージが期日どおりに入手できなくて困るのは自分でしょ。」 決算早期化を達成している企業は、このように愚直な努力をしているのです。 親会社の単体T/BがFIXしてから、子会社からの連結パッケージ入手日まで、中5日以上あるという会社もあります。単純にいえば、子会社からの連結パッケージの入手を早めるだけで、決算発表は5日前倒し出来るということです。単体決算を今よりも5日前倒しすることは困難だと思いますが、連結決算を5日前倒しすることはそれほどハードルが高くないという会社は多いのです。「子会社への指導力」が決算早期化のカギになる会社は少なくありません。 「経理の仕組み」で実現する決算早期化の実務マニュアル |
|
武田雄治ブログ |
公認会計士 武田 雄治