【決算・開示コラム】[ニチリン(5184) 子会社で在庫過大計上が発覚]

自動車用ホースの製造、大証二部上場のニチリン(5184)は28日、連結子会社で不適切な会計処理があったことを発表しました。

［ニチリン］当社連結子会社の不適切な会計処理について

連結子会社からの月次業績報告において、「本年５月頃から売上に対する利益が通常とは異なる傾向を示していた」ことにより、本件が判明したようです。つまり、会計監査や内部監査ではなく、取締役会もしくはその前段階における財務分析により、不正が発見したものと思われます。
不正の動機は、連結子会社の社長が「2011 年決算締め直前に予想外の損失が発生する見込みとの報告を受けたため」とあります。
最近、連結子会社の不正が多いように感じます。「業績悪化の子会社」については特に不正のリスクが高いと思いますので、月次業績報告をきちんと分析するといったことはしておくべきだと思います。

不正会計―早期発見の視点と実務対応
著者：宇澤 亜弓
販売元：清文社
(2012-09-20)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る