【決算・開示コラム】[山中伸弥教授 成功の条件は「VW」]

財務、会計に関わる方々に向けた情報ポータルサイト

  1. CFO LIBRARY ホーム
  2. 決算・開示コラム
  3. 山中伸弥教授 成功の条件は「VW」

COLUMN 決算・開示コラム

2012/10/10

山中伸弥教授 成功の条件は「VW」

数年前から「致知」という雑誌を定期購読しています(書店では販売していないようです)。
なんともタイミング良く、最新号(2012年11月号)の表紙はノーベルを受賞された山中伸弥教授。
特集記事として、小惑星探査機「はやぶさ」の川口淳一郎教授との対談記事が掲載されています。
山中伸弥教授はiPS細胞という顕微鏡がないと目に見えない世界を、川口淳一郎教授は宇宙という手の届かない世界を研究され、そして人類の未来の扉をひらく世紀の偉業を成し得た方です。このお二人の対談も、昨日紹介しました書籍「『大発見』の思考法」と同様、非常に面白いものでしたが、個人的に特に共感した2点をご紹介したいと思います。

■心で動いてくれる人をいかに集められるか
山中伸弥教授や川口淳一郎教授のような偉業を成し遂げるために何より大事なことは、(1)「自分はこれをやり遂げる」という気持ちがプロジェクトの中に埋め込まれているかどうか(川口淳一郎)、(2)心意義で動いてくれる人をどれだけ集められるか(山中伸弥)、だといいます。

「一人じゃ絶対にダメです。それを支える人がたくさんいて、その人たちのモチベーションが続くかどうかが大切なところで、それを繋げるものは「心」しかない。自分のことは差し置いても、“こいつにメダルを取らすんだ”という支える人たちの思いが不可欠です。」(山中伸弥)

■成功の条件は「VW」
「VW」とは、ビジョンとワークハード。これは山中伸弥教授がアメリカ留学時に恩師から教わった言葉だそうです。

「日本人はワークハードにかけては世界に誇れるが、ビジョンをはっきりさせることなしに、とにかく一生懸命実験しているだけ、一生懸命勉強しているだけという状態に陥りがち」(山中伸弥)

武田雄治ブログ

公認会計士 武田 雄治

コラムカテゴリ一覧