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2012/11/05
売上が半分になっても絶対に赤字にならない収益構造(続き)
先日のエントリーの続きです。 拙著において、日本電産における売上が半分になっても絶対に赤字にならない収益構造を目指す「ダブル・プロフィット・レシオ(WPR)」と銘打ったプロジェクトの事例を紹介しています。日本電産は、人件費と研究開発費を除く販管費が、売上高の3%台という驚異的な低コスト構造となっているのです(2012年3月期単体)。多くの会社がコスト削減に必死になっていると思いますが、それでも3%台という販管費率はマネできないのではないかと思います。 日本電産は、これまで約30社を買収してきましたが、そのほどんどが業績の悪化した企業。買収後、最初に取り組むのがコスト構造の徹底した作り直しで、「Kプロ(経費削減プロジェクト)」と「Mプロ((仕入れコスト削減プロジェクト)」という2つのプロジェクトを行うようです。その結果、1年間で1社あたり数百億円のコスト削減に成功したこともあるというから驚きです。 実は、拙著において、この「Kプロ」「Mプロ」の詳細を盛り込もうとしたのですが、著作権の関係もあり、泣く泣く原稿から削減することになりました。 ただ、この「Kプロ」「Mプロ」の詳細が書かれた本が出版されましたので、興味ある方は、以下の「トップが語る経営教室 」という本をご覧ください。1000円にしては濃いすぎる内容です。ムック型の本ですので、在庫が切れたら絶版になるかもしれません。お買い求めはお早めに。 トップが語る経営教室 (日経BPムック 日経ビジネス) |
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武田雄治ブログ |
公認会計士 武田 雄治